医学情報・医療情報 UMIN インターネット医学研究データセンター(INDICE)
Internet Data and Information Center for Medical Research

UMINインターネット医学研究コーディネーティングセンター 趣旨・意義

研究者主導の医学研究のためのコーディネーティングセンターの必要性

日本では医学研究は動物や細胞を対象とした実験が主体であり、人を対象とした治療法・診断法の評価は十分になされてきませんでした。人を対象とする質の高い医学研究を行うためには、患者の中央登録(+無作為割付)を行なうことが必須です。
患者の中央登録(+無作為割付)の意義は次第に医学研究者に理解されるようになってきていますが、各研究毎に中央登録を行なう設備と人員を確保するのはコストや手間がかさむということ、中央登録(+無作為割付)のための技術、ノウハウ、経験が医学研究者にないこと等の理由で、中央登録(+割付)の重要性は理解できても実際に実施することは困難でした。また大量のデータを適切に収集・管理するためには、やはり専門のデータセンターが必要ですが、日本には公的なセンターが存在しないために、データ収集のためのノウハウが蓄積されず、付け焼き刃の対応でデータ管理が行われてきていました。欧米では、コーディネーティングセンター(データセンター、統計センター)がこうした仕事を行っています。
日本には、公的なコーディネーティングセンターはないため、質の高い医学研究を行うためのインフラストラクチャーが存在しないのです。この結果、日本の診療は海外で行われた医学研究の成果にもとづいて行われています。

INDICE

インターネットの普及は、医学研究データの収集に劇的な変化をもたらしました。インターネットを用いると、データを発生源入力によって直接収集でき、オンラインによる対話的なデータの自動チェックも可能です。またインターネットによるデータ収集は特に数万例以上の大規模研究の場合には大きなコストの削減効果があります。(100例でも100万例でもあまりコストが変わらない為)
通常欧米のコーディネーティングセンターには、情報処理専門家、システムエンジニア、プログラマー、オペレーターの他に、統計学者・データマネージャー等の専門家がいて、各々研究計画の作成・統計解析、データの品質管理に携わっています。UMIN内部には、統計学者・データマネージャーはいませんが、インターネットによって、外部の統計学者・データマネージャーがネットワークを活用して共同作業ができるようになりました。
UMINは、既に1994年からインターネット専門にシステム開発・運用を行ってまいりました。このため、インターネットに関しては高い技術とノウハウを持っています。
本サービスは、インターネットを活用して、ネットワーク上のコーディネーティング・センターをつくることによって、ネットワークを利用した医学研究のインフラストラクチャーを構築し、医学研究者主導の医学研究の遂行を支援することを目的としています。

ご案内 ・各種資料等