(5)セキュリティ対策、プライバシー対策


 高度情報通信社会においては、地震等の災害により情報システムのダウン等の 障害などが発生した場合、国民生活全般に重大な影響が生じるほか、個人に関す る情報が本人の知らない間に収集・蓄積され、あるいは本人の予想しない目的に 利用・悪用される可能性が増大する。このため、情報システムのセキュリティ対 策の実施や個人情報の適正な保護が極めて重要となる。
 特に、近年のコンピュータのダウンサイジング化やオープン化の進展といった 情報関連技術の急速な発展や、現在急速に発展しているインターネットのように オープンなコンピュータネットワークの出現により、セキュリティ対策及びプラ イバシー対策の重要性は一層増大しており、分散処理やネットワーク化の進展と いう状況の下、以下のような対応を図る。
 ○各種セキュリティに関するガイドライン等の見直し及び国際的なハーモナイ  ゼーションを図る。
 ○情報システムのバックアップセンター整備等を推進する。
 ○民間事業者等における個人情報の管理の一層の適正化を図るため、従来の個  人情報の取扱いに係るガイドラインの内容及び適用対象、個人情報の保護レベ  ルの国際的調和の在り方等について検討する。



目次へ  次章