5.道路・交通・車両の情報化


 最先端の情報通信技術を用いて道路と車とを一体のシステムとして構築し、安 全性の向上、輸送効率の向上、快適性の向上を達成し、環境保全に資する高度道 路交通システムの推進を図る。
 このため、以下のような施策を総合的に推進する。
○技術開発・普及を推進するために、政府において、学民と連携を図り、ナビゲ ーションシステムの高度化、自動料金収受システムの確立、安全運転の支援、交 通管理の最適化、道路管理の効率化等高度道路交通システムの全体構想を策定し、 これに基づき、システムを構成する車載機・インフラ等に関する研究開発、フィ ールドテスト、普及を推進する。
○自動車に道路・交通等の状況を提供する道路交通情報通信システム(VICS) の積極的な展開を図る。
○高度道路交通システムについて、ITS国際会議等における国際情報交換、国 際標準化等の国際協力を積極的に推進する。

6.気象・航空管制部門等公共輸送部門の情報化


 気象・航空管制部門等公共輸送部門では、国民へのタイムリーな情報提供、安 全性の確保、物流の効率化等を確保する必要がある。
 このため、以下のような施策を展開する。
○運輸多目的衛星等の衛星システムの開発整備により、航空交通容量の拡大、気 象情報の充実やその利用促進を図る。
○旅客・貨物の移動に際し、必要かつ有益な情報を提供する運輸関連の情報ネッ トワークの整備等に努める。



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