4.保健・医療・福祉の情報化
今後高齢化が進展する中で、国民の誰もが身近に利用する保健・医療・福祉分
野のサービスについて積極的に高度情報通信技術を活用して、国民の健康や福祉
の確保、生活の質の向上を図る。
このため、以下のような観点から施策を総合的、計画的に推進する。
○がん診療総合支援システムの充実や保健医療カードシステムの普及など保健医
療福祉サービスの質の向上を図る。
○在宅医療支援システムの整備など新しい保健医療福祉サービスへのニーズに対
応する。
○保健医療福祉情報のネットワーク化を図り、住民に身近な市町村を中心とした
総合的できめ細かなサービスの提供体制を確保する。
○へき地医療への支援など、地域による保健医療福祉サービスの格差是正を図り、
公平さを確保する。
○診察等に要する待ち時間の短縮や医療サービスの適正化など、保健医療サービ
スの効率的な提供を行う。
上記施策の推進に当たっては、1.医療施設間での情報の交換を可能にするた
めの標準化により、情報の共通利用性を確保する、2.情報が誤りなく再現され
るよう再現性を確保する、3.プライバシーの保護が図られ、情報の改ざんや不
正利用が防止されるなど安全性を確保する、必要がある。
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