無線呼出しは、大量のデータ送信が可能になる等、一層の高機能化が進むと共に小 型化が進む。音声なども自由に送れるようになるため、徘徊保護など多様な用途で活 用することが考えられる。
携帯データ端末はすでに様々なメーカーから製品化されているが、今後はPHS等 の双方向無線通信網や光ファイバ網との組み合わせにより、介護スタッフの支援や高 齢者のコミュニケーション支援に十分役立つものになっていく。
テレビ会議システムはダウンサイジングが進み、分散した多数の施設を同時に結ん で会議を行うなど、より高度なテレビ会議が可能になる。各施設の連携をとっていく 上で非常に重要な役割を果たすと考えられる。
現在でも医療分野での画像伝送の利用は比較的盛んである。今後は、ハイビジョン 動画等が光ファイバ網などの高速ネットワークを通じて自由に伝送できるようになり、 高度な遠隔医療サービス等を本格的に提供可能になると期待される。
現在の仮想現実感技術はまだ試験的なレベルにとどまるが、今後、仮想現実感技術 が十分に成熟すれば、外出が困難な高齢者等にとって、仮想的な旅行の疑似体験など 生活を豊かにするさまざまなサービスでの活用が可能になると考えられる。
情報共有化を実現する技術として分散データベースの構築技術が進み、今後は各施 設がそれぞれの施設規模に応じたデータベースを設置しネットワーク上で他の施設と データを共有しあえる環境が整うと考えられる。