アンケート調査結果によれば、一般高齢者では手操作をしないで済むような情報機 器のガイド機能、コントロール機能の高度化への要望が強かったが、介護家族では、 手操作をしやすくする操作性の向上が上位に上がっている。また、中高年層では「キ ーボードが不要」など未来的な機能補完を期待している。このように、高齢者支援情 報通信システムに求められている条件は、利用者の立場や年代によっても違いがある。 (表3)
表3 情報通信機器に関する要望 (現在準備中です)
例えば、高齢者では操作性についての特別な配慮が必要になるが、介護施設等で利 用するシステムではシステムそのものの能力や機能がより大きな条件になる。特に、 今後分散型の介護環境を十分に機能させるためには、介護施設のシステム相互の接続 性を確保することが重要な条件になっていくと考えられる。また、情報通信を利用し たサービスに対する料金体系の明確化も必要になってくる。