
35・30周年記念誌
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UMIN35周年のお祝いと更なる将来への期待
UMINセンター教授秘書
坂口 七海
UMINセンターが運用開始より35周年を迎え、このような祝いの場に事務局スタッフの一員として立ち会えます事を大変嬉しく思います。また、センター長である木内先生をはじめ、医療・情報・教育関連に携わる多くの研究者やそれをサポートする技術者の皆さまが作り上げてきたUMINの中で、日頃より多くの学びや貴重な経験をさせていただいており、深く感謝申し上げます。
さて、私がUMINセンターの事務局業務に従事し始めたのは2015年からです。「東京大学医学部附属病院内にあるユーミンセンターで登録業務を担当する」ということを事前に聞いておりましたが、概要は正直まったくわかりませんでした。そもそも「ユーミン」って何だろう?「登録」って一体何を登録するの??病院内の一部署のようだが医療関連の知識に詳しくない私にもつとまる仕事なのだろうか…?こんな具合で、漠然とした不安と緊張を抱えたままセンター長との面会に臨みました。
初めての面会で木内先生は気さくに色々な話をしてくださり、またこちらの話もじっくりと聞いてくれました。当時、先生の片腕には包帯が巻かれていて首にはそれを支えるための大きな白い三角巾がかかっているという姿だったので少し驚きましたが、自身の怪我の事は全く気にする様子はなく腕も三角巾に乗せられていませんでした。面会の時間中、役目のない三角巾はエアコンの風でずっとゆらゆらと揺れていて、それを見ながらなぜかリラックスしたのを憶えております。
先生は日常的に他の教員や事務局スタッフ一人一人とのコミュニケーションを大切にされているので、この影響でUMINセンター内はいつでも誰でも質問や相談、提案のしやすい環境になっているように思います。また一方では、率先して新しい事を吸収しすぐに実行に移して結果を出すというエネルギッシュな一面も見られ、事務局スタッフは皆、先生に続いていくよう日々の業務を積極的に進めております。
このようにとても働きやすく切磋琢磨できる環境の中、2020年頃より私は秘書業務を担当するようになりました。UMINセンターにおける庶務や経理に加え、木内先生が関わる業務について間近でサポートをさせていただく機会が増えたこともあり、登録担当の時とはまた別の視点でUMINを深く知りました。世間ではちょうどこの頃からコロナが流行し始めたため、UMIN内でも書類のやりとりをWeb上でおこなえるような機能を追加したり、事務局スタッフの在宅勤務環境をととのえたりと、大きな変化がありました。慌ただしく変化する状況で焦燥感に駆られる時もしばしばありましたが、先生方や周りのスタッフに助けていただきここまで続けてくることができました。
時代に沿ったサービスをUMINは常に推し進めており、既存のシステムの改修や新たな機能の追加をおこない、現在のUMINはとても充実したサービスが設けられております。そしてUMINの利用者は、国内外の医療従事者、医療分野の学生や研究者、医療系の学会運営事務局、一般企業の研究部門の担当者など、実に多様な方々がUMINを活用してくださっており利用者数も年々増加しております。
今後もとどまることなくさらなる進化が予想されますが、UMINの益々の発展を心より願うとともに、まだまだわからないことが多く学ぶばかりの私でもできる限り力になれるよう日々の業務に励む所存です。