世話人 富山医科薬科大学附属病院
医療情報部

 

 平成10年度「国立大学附属病院医療情報処理部門連絡会議」を富山医科薬科大学附属病院がお世話することになりました。前々会の金沢大学に続いて北陸での開催です。雪の北陸を満喫したい会員の皆さまには大雪を祈ります。足元が気になる方にはここ数年続いてきた雪の少ない越路であってほしい。いずれにしても水(酒)と魚が美味くて廉いのが取柄です。

 さて、本会議が病院業務の改善合理化に取組んできて十数年、この間、情報関連機器や業務ソフトの開発普及には目を見張るものがあります。それどころか、情報環境の目まぐるしい変革、その対応に四苦八苦というのが会員各位の偽らざるご心境ではないでしょうか。

 何者も恐れずに我武者羅に突っ走ってきた足跡を、今こそじっくりと見詰め直す刻でありましょう。ずいぶん無駄なことをしていた部分があるかも知れません。遠回りをしてきたかも知れません。病院電算化という作業の成果を適正に点検評価して、次のステップに効率よく引き継ぐことが大切であろうと考えます。

 本会議の趣旨は医療情報学会とは異なります。病院組織を構成している各部門の会員が一堂に会して、それぞれの立場でとくに実務的視点での意見交換を行ない、それを病院情報システムの構築に効果的に反映させるというのが目的であるはずです。失敗例、成功例、反省点、展望など本音で意見交換のできるシンポジウムにしてほしいと思います。患者・職員・経営の三者がともに満足する病院、そのための運営改善策についてのホットなご討議を期待します。一方、本連絡会議には十余の作業班が結成され直面する喫緊のテーマについて会員有志の方々がご検討下さいました。その成果もご披露していただきます。また、物流・治験・経営分析・その他の共通ソフトの開発状況や評価等についてもそれぞれご担当校からご説明があります。共通ソフトを成功裏に導入し活用することが我々会員の使命でもあるはずです。建設的かつ実務的なご提言、ご要望をフィードバックしていただきたいと思います。

この会議で、医療情報処理部門の進むべき道が再確認できれば幸甚です。