鹿児島大学附属病院では、看護に必要な情報の体系化を図り、看護ケアへの還元や看護量測定を目指して、独自の「看護度」および「患者状態項目」を考案し、病棟で活用されています。今回、鹿児島大学附属病院の協力を得て、2つのデータベースの情報を UMIN で公開させていただきました。 <看護度分類>  鹿児島大学における看護度分類は、厚生省看護制度検討委員会が、基準化を図ったものを、さらに細分化し、客観化・標準化を向上させたものです。従来のABC3段階を大分類とし、1つの大分類に中分類が10、さらに一つの中分類に小分類がそれぞれ15から20項目あり、ABC全部の小分類をあわせると330項目になります。最初の出てくるメニューは、大分類で、以下、中分類・小分類と選ぶことによって、患者を看護度によって分類し、必要とされる看護援助や治療・処置などが参照できるようになっています。 <患者状態項目>  患者状態項目は、患者の持つ問題点や症状・所見などを10カテゴリーに分類し、それらの定義、支援内容を網羅したものです。最初のメニューで、「呼吸器症状」「循環器症状」「消化器症状」といったカテゴリーが、表示されますので、その中から1つ選ぶと症状や所見の一覧が表示されます。  このデータベースに関する御意見・ご感想は、中央医療情報部 柏木 (電子メール: kashiwagi-tky@umin.ac.jp)へお寄せください。