装具装着(コルセット軟性) T目的  1胸、腰、仙椎の支持、固定、変形予防、矯正。  2日常生活動作(特に起座、移動)を補助し、その患者のもつ全体   の能力をより高める。 U適応 頚椎を除く脊椎疾患患者  1脊椎の支持性があり、強い固定性を必要としない疾患   (ラブ法、腫瘍摘出術など)  2腰痛(運動時)が強い患者 V看護  1正しく装着する。  @下着又は、シャツをつける。  A正中線、体側、腰部をあわせ装着する。  B紐又はマジックテ−プをしめすぎない。紐は、下より上へしめる  2装着後、発赤、疼痛など、コルセットの圧迫、ゆるみが無いか、   確認し、ある場合は、医師へ報告し状況により補正を依頼する。  3装着時の患者の症状を観察する。(疼痛、しびれなど)  4発汗しやすいので、清拭、寝衣交換を行なう。   シャワ−浴の許可がでたら、患者の状態により立位、座位、又は   入浴用ストレッチヤ−を使用し仰臥位にて、良肢位を保ちながら   行なう。  5術後患者の場合、コルセットは手術の侵襲により、支持組織の固   定性が無く、骨がずれしやすい為、良肢位を保ちながら医師とと   もに装着する。医師より許可があれば、看護婦にて装着する。  6コルセットの手入れは正しく行なう。  @ナイロン、プラスチック等、熱による変形が予想される材質のも   のは、火に近ずけたり、湯で洗ったりしない。  A皮革の部分は、微温湯と良質の石けんで洗い、保革油を塗る。  7装着期間は、術式にもよるが、6から8週間は必ず装着する。   その後、骨癒合の状態により、外していく時間を多くしていく。  8コルセット装着時より、固定部以外の体操、筋力増強運動など行   なってよいが、医師と連携をとり、個々の患者の状態にあわせて   行なう。                      5−W