水治療法 (目的)  人体に熱を与えたり、人体から熱を奪つたりする温熱.寒冷刺激を 適用し、水圧.浮力.水の熱伝導力や対流の利点を利用して症候の軽 減をはかる。 @ハ−バ−ド浴  タンクは仰臥位のまま入れる。運動浴槽で全身浴により温熱療法的 効果と運動浴との効果を得る。身体不自由な者も担架のまま入浴可能 #温度は38度から40度 #所要時間 初回は10分以内。その後は疲労度をみて増減する。 #回数は通常、週3から4回であるが体力のない者は週一回とする。 Aプ−ル浴  水の浮力.抵抗を利用しての起立歩行訓練.抵抗運動を行える。患 者は水中で浮動の状態にある為、介助を要してもよいが、起立、又は 歩行が何とかできる者に限られる。 #温度は32度から38度で所要時間.回数はハ−バ−ド浴に準ずる Bバイブラ浴  小型の浴槽内で上肢.下肢のみの部分浴を行い、小気泡によりマッ  サ−ジ効果を得ることができる。 (利用範囲) #運動時の疼痛緩解.組織軟化 #筋力増強訓練 #関節可動域増大.矯正 #水中マッサ−ジや水中圧注 #呼吸循環機能の強化 #レクレ−ションとしてのモチベ−ションの向上 (注意点) #施行前に、排尿排便をさせる。 #装置の準備、確認(室温.湿度.操作.必用物品等) #皮膚疾患、じょく創等のある者は、状態をみながら施行する。 #水着(下着)をつけるよう指示する。 #担架の固定、人体の固定をしっかり行なう。 #一般状態の観察を行なう。特に心疾患等、循環器系の疾患の既往の ある者には注意する。 #気泡の噴出は、スム−ズになされているか確認する。 #多人数で使用する際、湯の汚染、水温低下に注意する。 #施行後、30分以内は安静を保たせる。         5−W