筋力増強訓練  失われた機能の回復と再教育あるいは、機能障害の発生を予防する るために行われる運動療法の1つである。 @他動運動ー徒手筋力テストで筋力が0〜1の場合行う。 A自動介助運動ー重力に対して自分で動かす事ができない場合行う。 B自動運動ー重力に逆らって自分で動かして行う。 C抵抗運動ー徒手あるいは器械によって抵抗を加える。 Dmuscle settingー関節を動かさずに筋を緊張させる 体部を動かすことのできない場合に用いられ、菌の廃用性萎縮や筋力 低下を防ぐのに有用である。(例:大腿四頭筋セッティング運動) E等張性収縮運動ー関節を動かしつつ抵抗運動を行わせる。持久力増 強効果がある。 F等尺性収縮運動ー関節を動かさず、筋の長さを一定にして筋を収縮 させる。特にギプス固定中の筋力低下予防に必要である。  *徒手筋力テスト評価に対する運動    5 正常 normal    4 優  good    3 良  fair    2 可  poor    1 不可 trace    0 ゼロ zero 注意点  ・最大限に筋力を発揮させるようにし、優以上の筋力がある時は、   必ず徒手あるいは、鉄アレーで抵抗を与える。  ・疲労感、疼痛を残さないように運動を行う。  ・一度にまとめて多数回行うよりも10〜20回の運動を1日に何   度か繰り返す方が良い。  ・運動による苦痛も大きいので、患者に必要性を説明し、一緒に行   っていく。  ・目標を設定し、患者に意欲を持たせる。  ・運動による効果がある時は、評価を行う。                             5ーW