導尿(自己) 自己導尿法は、患者自身が導尿を行う方法であり、脊髄損傷患者や術 後患者の排尿の自立が目的である。必要物品としては、消毒綿、鏡、 蓄尿器、カテーテル、カテーテルの保存管(消毒液の入ったもの)が あげられる。 方法としては以下に述べる手順で行う。 @きれいに手を洗い、適切な導尿姿勢をとります。 A鏡を使用して小陰唇や外尿道口をみつけます。人差指と中指で小陰 唇を広げ、外尿道口を確認し、局所を下方向に左、右、中央と3回に わけ消毒綿で消毒します。 Bカテーテルの先端に近い方を鉛筆を握るように持ちます。小陰唇を 広げたままで潤滑油をつけたカテーテルを先端からやや上向きにして 挿入します。尿が出始めたらさらに約2.5p挿入します。そして膀 胱から完全に尿を除去するために下腹部の腹筋に力を入れたり、カテ ーテルを1〜2度前後に動かしてみます。 C導尿が終了したら、カテーテルを膀胱に近い部位でつまみ、ゆるや かに除去します。 Dカテーテルは温かい石鹸水で水洗いします。カテーテルの内側をす すぎ、清潔なタオルで拭き、プラスチック製の保存管に入れます。 これらの観察点としては、正しい方法で適切な時間に、適切な清潔操 作で行えているかということである。                             6−W