導尿(間歇) 目的:持続導尿に対応する用語で、カテーテルを尿道に留置すること    なく、時間を区切って1日数回導尿する方法。カテーテルを留    置するのに比べて繁雑であるが、逆行性細菌感染の低く、また    膀胱の自然な拡張と収縮が繰り返されるため、膀胱機能の回復    にも好影響があると考えられる。 必要物品:カテーテル(一般に成人ではネラトンカテーテルは6〜8      号、消毒ずみのディスポーザブルカテーテルは12〜15      号)、鑷子、消毒綿、滅菌オリーブ油、懐中電灯、尿器、      防水布、タオルケット。 手順:@使用物品を準備し、患者に説明し協力を得る。    Aスクリーン(あるいはカーテン)をする。    B仰臥位をとらせ、タオルケットをかけながら掛け物を足元に     さげる。    C病衣を腰までたくしあげ防水布を殿部から大腿部に敷く。    D両膝を立て広く開き、外陰部を十分に露出させる。    E外陰部に近いところに尿器を置き、懐中電灯で尿道口を照ら     す。    F外陰部を消毒。    Gカテーテルに滅菌オリーブ油をつける。    Hカテーテルを挿入。    I尿の流出が終わったら、カテーテルを静かに抜去する。    J防水布をはずし、患者の衣服を元に整える。    K使用した物品の後始末と観察事項の記録。 観察事項:@前回の排尿時間・量を確かめ、下腹部の緊張状態をみる      A挿入した際の患者の訴え、様子、尿の流出状態。      B尿の量・色・混入物の有無。透明度・臭いに注意する。                             6−W