ルンバール 目的:1)脊髄液の測定及び減圧。2)髄液の一般症状及び細菌学的    検査。3)脊髄腔に薬剤(@治療のための薬剤、A局所麻酔剤    B造影剤)を注入する。   一般的に頭部救急疾患、特にクモ膜下出血や髄膜炎の診断に用い  られることが多い。 必要物品:腰痛穿刺針、局所麻酔剤、滅菌手袋、滅菌穴あきシーツ、    消毒綿球(イソジン、ハイポアール)、鑷子、滅菌スピッツ、    注射針、注射器、圧棒、処置用シーツ、膿盆、絆創膏、ガーゼ 手順:1)患者に検査説明を行い不安除去に努め、排泄をすまさせた    らバイタルサインを測定する。    2)ベットの体幹部に処置用シーツを敷き、患者をべットの端    に寄せ側臥位で背を弓なりに前屈させ腰部脊椎を突出させる。    両膝を深く曲げて腹部につけ、両手でかかえさせる。介助者は    患者の全面に立ち膝、首をかかえて腰椎骨盤腔を広くする。    3)患者の肩と骨盤がベットに垂直になるようにする。    4)穿刺部位の消毒を介助し穴あきシーツをかける。    5)必要時局部麻酔の介助をする。    6)患者に力を抜いて楽にするよう説明し緊張をとく。    7)穿刺針が脊髄腔に刺入したら圧測定、髄液摂取、薬剤注入    などの介助をする。終わったら終圧を読む。    8)穿刺後の部位の消毒を行い清潔ガーゼにて圧迫固定する。    9)採取した髄液は量、性状を観察する。   10)物品の後始末をし、また寝衣を整える。 観察点:検査中、患者の表情や顔色、下肢のしびれ感、脈拍などを観  察する。施行後は仰臥位とし、頭部を挙上しないよう注意し、穿刺  後2時間まで水平仰臥位で起座や歩行を禁ずる。   また検査後に頭痛、頭重感などを訴えることもあるがこのような  場合は医師に報告する。合併症が起こる危険性もあるので充分注意  する。                             2ーE