行動療法 〈目的〉  人間の示すあらゆる社会的不適応行動の変容をめざすと同時に、社  会的適応行動の形成をめざす。 〈方法〉  刺激統制(環境調整)を行い、治療の枠組みを設定し、その中で認  知(考え方)、行動の修正、又は形成を行う。以下、神経性食思不  振症の行動療法について  @環境統制(制限):不適応行動の消去  A食事の段階的アップ(POOO球ュ≦戟ィQOOO球ュ≦撃ヨ   QOO球ュ≦喧H  B体重増加に対するオペラント強化:賞賛 禁止事項解除  C社会的適応行動の形成(主張訓練 奉仕作業 試験外泊 etc 〈看護のポイント〉  @環境調整は患者了解の上で行う。  A行動制限の内容を紙に明記し、患者の部屋の壁に貼る。  B物品や金銭を預かる時は、患者及び医師立ち会いのもとで行う。  C心気的訴えに対しては中立的態度で接し、適応行動がみられたら   言語的賞賛や注目、関心を示し、積極的に強化する。禁止事項が   守れなかったら、その場で注意する。  D社会的適応行動を養う為の訓練として開かれる集団療法(1分間   スピーチ)では、現在、努力している事や、その結果をできるだ   け具体的にスピーチできるよう指導する。望ましい発言には、拍   手などで積極的に賞賛し、それをオペラント強化する。  E医師面接後の患者の行動変化には特に注意して観察する。  F食事PUOO球ュ≦倦O後は、生理的機能が回復しつつあり、異   常行動が顕在化しやすい為、行動に注意する。  G医療スタッフは統一的に対応する。  H必要な場合、医師と相談の上私物の点検を行う。                             8−W