インファントウォ−マ− 目的:オ−プン型赤外線保育器のことで、垂直の壁がなく、遠赤外線    を用いた輻射熱のよって未熟児・新生児を保温する。 適応:オ−プン型であり、処置時に手洗い後の手や吸引チュ−ブ等を    清潔に保つことができ、操作しやすいのでレスピレ−タ−を装    着する場合や、術後で複雑な処置の多い場合には適している。    しかし、従来の保育器の機能とされていた外界との遮断や酸素    の効果的な使用、湿度の調節などはすべて不可能である。 方法:まず電源を入れる。湿度調節は、SC(サ−ボコントロ−ル)    方式とMC(マニュアルコントロ−ル)方式の兼用になってい    る。SC方式は、児の腹壁上に装置された体温プロ−ブが皮膚    温の微細な変化を検出し、ヒ−タ−の出力を調節して、体温が    設定温度に安定するようになっている。MC方式は、環境温度    を設定温度の1/4以内の精密度で維持するものである。方式    としては、SC方式の方が理想であるが、常にプロ−ブの装着    状態には注意が必要である。    酸素、吸引器が付属している場合、必要に応じて準備する。 施行中の看護 ・設置場所は直射日光をさけ、室温24〜26℃、湿度50〜60%  程度が望ましい。 ・頻回にバイタルサインのチェック、設定温度の確認をする。 ・光線療法等、環境条件を変更した時は、より頻回に検温する。 ・サ−ボコントロ−ル中は、センサ−(プロ−グ)がはずれたり、尿  でぬれたりした場合は、センサ−が冷たくなり環境温度は上昇し、  センサ−がおむつ等で覆われると、その部分の皮膚温は上昇し、環  境温度は下がることになるので注意が必用である。 ・使用中は、毎日0.2〜0.5%逆性石けん液、または0.02〜  0.05%クロ−ルヘキシジン液で清拭消毒することが望ましい。                            6−E