蘇生術 〈目的〉何らかの原因で呼吸停止、あるいは心停止状態となったとき  呼吸、循環を補助し無酸素による脳の非可逆的障害を防ぐ。 〈方法〉 1.気道確保   頭部後屈法   頤部挙上法   下顎挙上法 2.人工呼吸   口対口   口対鼻 3.胸骨圧迫心マッサ−ジ 〈手順〉 1.外部より刺激を与える。 2.患者の意識がない場合、気道確保を試みる。 3.患者の呼吸がない場合、胸が軽く膨らみ、胃膨満の発生のみられ   ない量の呼気を2回、1〜1.5秒かけて吹き込む。そして直ち   に脈拍の有無を調べる。 4.脈拍があれば、成人で5秒に1回、小児で4秒に1回、乳幼児で   3秒に1回の割で人工呼吸 5.脈拍がなければ胸骨圧迫心マッサ−ジを開始する。人工呼吸と心   マッサ−ジの比率は救助者1名の場合、成人で2対15で心マッ   サージ80〜100回/分、救助者が2名の場合、1対5で心マ   ッサージ80〜100回/分、幼小児では救助者の有無にかかわ   らず、80〜100回/分、1歳未満児では100〜120回/   分の速さで行う。 〈観察点〉 1.合併症の有無(胃膨満、吃逆、誤嚥、胃破裂、骨折) 2.続発症の有無(心停止後脳症、脳死、脳浮腫、腎不全、体液電解   質異常) 3.効果判定の為に瞳孔の大きさ、対光反射の出現、脈拍の触知、さ   らに効果的自発呼吸の出現等をチェックする。                             8−W