心臓マッサージ*     @@ <目的>  有効な心臓収縮が消失し、心臓からの血液の駆出が完全に途絶えた 病態(心停止)から心臓を圧迫し、心筋や脳を含む体全体に血液を押 しだし、同時に肺へも流出させ酸素化を図る。 <方法>  @患者を水平仰臥位とし、背部に厚い板を入れる。  A術者の片手を胸骨下部P/Rの部位におき、もう一方の手をその   上に重ねる。  B両腕を伸ばし、全体重をかけるようにする。  C小児は片手、乳幼児は2本の指先で行う。  D心臓マッサージの回数は成人でUO回/劫怨糸M、乳児でPQO   /劫怨糸Mとし、その間は年齢に応じて回数を増減する。  E閉胸式心臓マッサージのみでは肺の換気が不充分なので人工呼吸   を併用する。    一人で行う場合…人工呼吸:心臓マッサージ=@QYPT    二人で行う場合…人工呼吸:心臓マッサージ=@P:@T <観察のポイント>  @頚動脈に拍動が出てくれば効果があることを示すので、頚動脈の   拍動をチェックする。  A瞳孔を頻回にチェックする。(散大した瞳孔が縮瞳すれば、脳血   流量はある程度充分にあるが、散大したままの時は脳障害が高度   であると考える。)  B心電図モニターの監視。 <注意点>  @人工呼吸のために心臓マッサージを中断してはならない。  A閉胸式心臓マッサージの効果が得られない時は、開胸によるマッ   サージを行う。  B合併症として肋骨骨切が最も多いので、圧迫をくわえる部位に注   意する。                             4−W