除細動(DC)*     @@ <目的>  @心室細動に対し、直流を心臓に通電し正常の洞調律にもどす。  A心室細動以外の種々の頻拍性不整脈に対して、洞調律にもどす。 <方法>  @ベッドを水平にし、患者を仰臥位にする。   (場合によっては心マッサージや補助呼吸が必要になる)  A通電用電極にペーストを塗る。(電流の伝導をよくし皮膚の損傷   を防ぐ)  B術者はゴム手袋をはめる。(電流の絶縁)  C充電スイッチを押し充電されているか確認する。  D除細動器を指示のエネルギー量に設定する。       大人……@R〜@Ti/j       小人……@Q〜@Ri/j  E電極の一方を第2肋間胸骨右縁に、他方を心尖部に圧迫保持する  F術者・介助者も患者やベッドに接触しないように立つ。(人体は   電流に対してアースとなるので、感電することがある。)  G頻拍性不整脈に対して使用する時は、心電図のR波に同期される   ようにセットする。(T波に通電されると心室細動に陥る) <除細動後の留意点>  @十分な心電図監視を行う。(心室細動を再発する場合も多い)  A頻回にバイタルサインをチェックする。                             4−W