持続洗浄(腹腔内) 腹腔内出血や腹膜炎の診断、あるいは腹膜偽粘液腫の治療を目的に行 う手技を言う。 <必要物品> 洗浄液(目的に応じて止血剤、消毒剤、抗癌剤、あるいは抗生物質な どの薬剤を洗浄液中に加えることがある)、注射針(ポーターカット 針など)、輸液セット、排液用ドレーン、局所麻酔、注射器、注射針 滅菌手袋。 <手順> @エコー下で穿刺部、ドレーン部(ポーターカット部)の確認を行う A腹部の消毒を行い、滅菌シーツを敷く。 B局所麻酔下で、注射針を挿入し、洗浄液1000tを注入する。 C体位変換を行ったのち、排液用の穿刺をを行い、ドレーンとし、注 入液の回収を行う。回収液は、自然流出に任せたり、サイホンの原理 を利用したりすることがある。 D洗浄終了後は穿刺部、ドレーン抜去部(ポーターカット部)を枕子 で圧迫、固定する。 E回収液は必要に応じ、検査室へ検体を提出する。 <観察点> @施行前、施行中、施行後のバイタルサインのチェックを行い、特に 急激な血圧の下降、上昇に注意する。 A胸内苦悶、呼吸困難、嘔気、嘔吐などの一般状態観察を行う。 B排液の流出状態、性状を把握する。 C施行後、穿刺部からの洗浄液の漏出や出血に注意し、感染の予防に 努める。 D翌日、穿刺部、ドレーン部(ポータカット部)の包交行う。                             6−W