ドレナージ(胆管) <目的>  胆道の狭窄(結石、腫瘍)により、胆汁の流出が妨げられ、黄疸が みとめられた場合、非観血的に体外へ胆汁を排泄し一時的に減黄をは かる。 <物品>  消毒セット PTCDセット PTCDチューブ 滅菌シーツ  エコー 滅菌プローベ 滅菌ゼリー 排液チューブ 注射器  三方括栓 造影剤(ウログラフィンなど) 局所麻酔薬 <手順> @施行前は絶食とする。 A剃毛を行い、血管確保を行う。 B術衣に更衣させ、ストレッチャーで造影室へ搬入する。 C穿刺部位、その周囲を広範囲に消毒後、滅菌シーツでおおい、局所  麻酔を行い、エコー下で穿刺する。穿刺時は肝の損傷をおこさない  為に10〜15秒呼吸を止めさせる。 D胆菅内にチューブが入れば、一針縫合し固定する。 E排液チューブと胆汁パックを接続する。 F排液チューブは、絆創膏で体に二箇所位固定する。 <観察のポイント> @施行前のバイタルサインと腹囲のチェック A施行中は特に血圧、脈拍、呼吸状態(ショックなど)に注意する B施行後24時間はベット上安静とする。穿刺後の出血に注意する  ・胆汁の流出量、性状、黄疸の程度、便の色調、腹囲の増大  ・穿刺部位の発赤、腫脹、疼痛、穿刺部周囲からの胆汁の漏れ  ・チューブの圧迫、屈曲、固定状態  ・電解質のアンバランス(吐気、頭痛、痙攣など)  ・食事摂取状態  ・定期的なバイタルサインのチェック                             5−E