ドレナージ(創部) <目的>  体内に貯留した血液・浸出液・消化液・膿などを体外に排出し、隣 接臓器への影響や死腔・感染などをなくすために行う。  ・治療用ドレナージ→膿瘍形成や死腔内の液貯留による二次感染に            対する治療  ・予防的ドレナージ一浸出液・血腫・空気の貯留による吻合部の縫            合不全を予防  その目的に応じて、一定の陰圧をかけて、液を排除する場合と開放 状態で排除する場合がある。 <物品>  各種ドレーン(皮下、体腔の部位により異なる) 消毒セット  固定するもの(安全ピン、縫合糸、絆創膏) ドレナージの際の接  続チューブ 持続吸引器 排液瓶 局所麻酔薬 <手順> @消毒を行い、局所麻酔を行う。 Aドレーン挿入を行う。 Bドレーンを固定する。 C連結チューブを接続する。 D排液瓶・吸引器と接続する。 E挿入部の保護を行う。 <観察のポイント> @ドレーンが確実に固定・留置されているか Aドレーンが屈曲・閉塞していないか(適宜ミルキングを行う) Bドレーンからの排液の性状・量・臭いの観察をおこなう Cドレーン挿入部の観察   (発赤・腫脹・皮下気腫等の有無) D持続吸引器の作動状態の観察 E自覚症状(疼痛、圧迫感など)に観察                             5−E