経管栄養  疾患・手術・意識障害などにより、食物や薬剤が経口的に摂取でき ない患者に対して、消化吸収機能が期待される場合、チューブを経鼻 的にまたは、栄養瘻を造設し、胃・十二指腸・空腸に挿入して流動物 や薬液をを注入供給する。 必要物品:経鼻挿管用 チューブ、潤滑油(キシロカインゼリー)、注射器(20ml,50 ml)、聴診器、固定用絆創膏、膿盆、ガーゼ、給食用イリゲーター スタンド 手順: 1)挿入時  @チューブの先端に潤滑油をつけ鼻孔から挿入し咽頭(約12pの  所)に達したら燕下運動にあわせて、約45p入れる。  Aチューブが胃内にあることを確認する為に注射器で胃液を吸引す  るか、あるいは上腹部に聴診器をあてて空気を注入し、気泡音を聴  取する。  B絆創膏で固定する。 2)注入時  @半坐位または起坐位。終了後30〜60分は半坐位で逆流を防ぐ  A注入食は38〜40℃に温め、500〜600mlを40〜60  分かけて、イリゲーターやフードポンプ、注射器等で注入する。  B注入後は微温湯を30〜50ml注入してチューブを洗浄し、先  端をクレンメなどで止め清潔なガーゼで保護する。 観察点:  @チューブの位置確認(注入前)。  A腹部膨満・嘔吐などの腹部症状や下痢などの有無。  B食事の注入速度。  C感染防止(口腔や鼻腔の清潔保持)。  D経管栄養による苦痛の有無。  E栄養状態の評価。   体重測定,血液検査(蛋白・アルブミン・ヘモグロビン等)   尿検査,皮膚の状態(乾燥・弾力・浮腫・光沢等)   水分出納バランス                             2ーE