子宮頚拡張術(ラミナリア)  ラミナリア杵は、海草の根を削り、乾燥させて作った木の枝状のも のである。子宮頚管内に挿入放置することで、頚管内の水分を吸収し 徐々に膨化し頚管を開大させるものである。 (目的) @人工妊娠中絶術時の頚管が強靭で、ヘガ−ル拡張器ですみやかに開  大することが困難な場合。 A初妊初産婦の分娩前準備として行なう。 B婦人科疾患の治療処置として、例えば排膿術、RALS前処置等 (手技・介助) @1本ずつ滅菌パックされたものを、糸通しされている方向より、医  師に渡す。 A挿入本数を確認し、さばき消毒ガ−ゼを渡し挿入する。 Bガ−ゼは、ラミナリア杵を膨張させる為に消毒液をかける。 C抜去後(6〜24時間)頚管拡張が不充分な場合は、再度太い杵、  又は数本挿入する。 (注意) @ラミナリア杵は、24時間で抜去する。 A感染による発熱などの徴候があれば抜去する。 B抜去時は、ガ−ゼ、ラミナリア杵の本数を確認する。 (看護・観察) @出血状態 A感染徴候の把握、バイタサインチェック B疼痛の程度・部位 C自然抜去時の注意(特に便槽に流さぬよう) D医師の指示による抗生物質の投与                           6−W