異常行動  欲動や意志の障害によってか、あるいは幻覚・妄想・病的感情など の異常体験の反応によって生じる行動である。 症状:@欲動の障害:性欲・食欲・睡眠欲の亢進、または減退。    A意志の障害:亢進すると多弁、多動となる。減退した場合は     抑制、制止、昏迷となる。被影響性の障害が亢進するとカタ     レプシー、反響症状などが見られる。また減退すると拒絶症     拒食症、常同症が見られる。    B幻覚:幻聴、幻触、幻視などがある。    C妄想:被害関係妄想、誇大妄想、心気妄想がある。    D病的感情:亢進時は爽快、多幸、抑鬱、不安などが見られ、     減退時は感情鈍麻、無関心が見られる。他に情動失禁、両価     感情(欲求の統一性が乱れたような現象で例えば愛と憎しみ     の感情が同時に現れたりする)、爆発性などがある。 看護のポイント:1)行動の要因を知る。         2)観察を密にし、微妙な変化を見逃さない。         3)幻覚・妄想の内容については否定も肯定もしな           い態度で受け止める。         4)身体症状を観察し二次的事故や合併症を予防す           る。         5)他の患者への配慮を行うとともに、他の患者か           らの刺激を与えないように環境を整える。                             3ーE