幻覚  知覚障害の一種で、外部には知覚されるはずのない事物が、病者に 主観的に視、聴、臭、味、触、その他の知覚体験がおこる現象をいう 。知覚の種類によって、幻視、幻聴、幻臭、幻味などという。 〈観察のポイント〉 何もないのに宙を払うような動作をしたり、じっと何かに聴き入った り、耳を手や物でふさいだりする。また、食べ物に毒が入っている、 体に電波があたる、皮膚を虫が這っているようだ等の訴えをする。 〈看護のポイント〉 1.受容的な態度で接し、幻覚の内容については十分に聞き、否定や   肯定はしない。 2.幻覚の内容を十分に吟味し、自傷、自殺、暴力行為などの危険が   ある場合は、安全な環境を整える。 3.患者の訴えを幻覚と決めつけず、身体的な観察も行う。                             3−E