顔面神経麻痺  顔面神経(第Z脳神経)は顔の表情運動筋、広頚筋、アブミ骨筋、 鼓膜張筋に対する支配神経で、純運動性のものであるが、涙腺、唾液 腺への分泌線維と舌の前3分の2の味覚を伝える中間神経も一般に顔 面神経に含めて考えられる。この顔面神経が何らかの原因で麻痺をお こすことである。 [顔面神経麻痺の種類] @核上性顔面神経麻痺→中枢性  (要因)脳血管障害、脳炎、脳腫瘍など、各種の脳病変にさいして     認められる。  (症状)一側下部の表情筋は麻痺するが、前額部の筋および味覚聴     覚の障害をきたすことはない。 A末消性顔面神経麻痺  (症状)患側の表情筋は麻痺し、患側で眼を完全に閉じ得ず(兎眼     鼻唇溝は平坦となり、口角は垂れ下がる。閉眼運動をさせた     場合に眼球が上方を向くのが見え、眼裂から下顎球結膜が見     えることをa桁撃フ現象と呼ぶ。 [看護] ・角膜潰瘍をつくらない様に眼の保護を行う。(点眼、眼軟膏、アイ マスクなど) ・リハビリテーション                              9E