後弓反張  後頚部の筋および背筋、上下肢筋の筋緊張 進、または痙攣により 頚部を強く背屈させ、全身が後方弓形にそりかえる状態。 <要因>  髄膜炎、破傷風(テタヌス)、ジフテリアによる髄膜症(メニンギ  ズム)、中脳腫瘍、てんかん、種々の要因によるテタニ−などでも  みられ、またヒステリ−の重要な徴候でもある。 <看護のポイント>  1痙攣時の観察にそって観察する。   @前兆の有無   A痙攣の形   B初発部位及びその進展状況   C持続時間、頻度   D眼球、頭部の向き   E意識障害の有無、持続時間   F瞳孔の大きさ、左右差、対光反射   Gバイタルサインの変化   H咬舌、チアノ−ゼの有無   I尿、便失禁の有無   J発作後脱力、運動麻痺、知覚障害、言語障害の有無  2危険防止   @咬舌の防止(ガ−ゼを丸めたものを使用する)   A四肢、頚部の打撲防止(ベッド上の整理)   Bベッド転落の防止(ベッド柵をする)   C外傷の予防  3気道の確保   @吸引   A肩枕の挿入  4救急処置の援助  5プライバシ−の保護  6再発作の予防   @抗痙攣剤を正しい与薬、副作用の観察   A痙攣の誘発防止   ※他、痙攣時の看護に準ずる。                            9−E