振戦 自分の意志で動かそうとしないのに不随意に手足や躯幹が動いてしま う現象で不随意運動の中に含まれる症状である。 原因 大脳基底核の黒質あるいはその遠心路の赤核の近くが破壊する    ことによる。 症状 ある固定点のまわりに身体の一部が規則的に振動する運動で主 動筋ときっ抗筋が交互に収縮する。四肢の末梢、頭部、舌、下顎など に出現しやすい。 種類 1、生理的振戦 精神的緊張時などにみられる    2、甲状腺機能こう進 手指にみられる細かい振戦    3、姿勢振戦 四肢がある位置に能動的に保持されるときにみ           られる 例 はばたき振戦    4、安静時振戦 パ−キンソン病に特徴的にみられる    5、動作時振戦 小脳失調のある患者にみられ、随意運動中に            みられる不規則な振戦    6、企図振戦 随意運動を行うとき、四肢が目標に近ずくと大           きく不規則にふるえるもの。例)多発性硬化症           脊髄小脳変性症、小脳の血管障害や腫瘍でみら           れる。 治療 1、リハビリテ−ション    2、薬物療法    3、外科療法 原因の除去術 看護のポイント    不随意運動の看護に準ずる。             9E