全麻痺  全麻痺とは、両上下肢の麻痺をいう。脊髄全体あるいは頚部上部に 障害があることが多いが、下位運動ニュ−ロン障害、多発性神経炎で も起こる。  分類 @痙性麻痺:筋の緊張が 進して痙性状態を示し、他動的に四肢関節       を動かすと抵抗の増大がみられる。筋・腱は短縮する傾       向にあり、それにより四肢・手足・指などが変形をきた       し、筋拘縮状態をひき起こす。腱反射は 進し、クロ−       ヌスやバビンスキ−徴候がみられる。    要因:頭蓋内出血 脳炎 脳腫瘍 炎症 出生時障害 脳梗塞       外傷など A弛緩性麻痺:筋緊張は低下し、他動的に動かすと筋の抵抗は正常よ       り弱い。腱反射は、減退もしくは消失する。    要因:感染 炎症 腫瘍などによる圧迫 脳血管障害 外傷       変性など脊髄神経や末梢神経の疾患                            9−E