下痢  下痢とは、大便中の水分が増加し、泥状あるいは液状に近い糞便を 排泄する状態をいう。 要因:1)感染性下痢…細菌・ウイルス・原虫・寄生虫    2)非感染性下痢…食事の不摂生・精神的、心理的な緊張や動      揺・薬物、食物アレルギ−・中毒・内分泌、代謝性、膵臓      胆嚢、胆道、骨盤内疾患・胃摘出 随伴症状:1)消化器症状…食欲不振・口渇・腹鳴・空腹感・悪心・        おう吐・腹痛・肛門部痛他      2)全身症状…発熱・全身倦怠感・意欲の低下・不眠・め        まい・体重減少他 治療:1)安静療法と保温    2)食事療法    3)輸液療法(水・電解質や栄養の補給)    4)薬物療法(整腸剤や止痢剤の使用・重症の場合、麻薬を使      用することもある)    5)外科的治療(原疾患の除去) 看護のポイント:1)排便状態と便の性状・量の観察         2)下痢の悪化の程度と随伴症状の観察         3)心身の安静と保温…腹圧・腹部圧迫・マッサ−           ジを避ける。精神的緊張を避ける。腹部の保温         4)食事療法の援助…庇護的・栄養豊富な食品摂取           植物線維の少ない食品摂取・消化の良い食品摂           取・生の魚貝類、酸味や水分の多い食品、炭酸           飲料等を避ける。         5)薬物療法の管理…症状に合わせて整腸剤や止痢           剤の投与         6)水・電解質・栄養補給のための輸液療法の管理         7)肛門部の清潔を保つ…清拭・洗浄・坐浴・乾燥                              9W