狭心症発作  冠動脈異常により一過性に心筋が虚血に陥る為に胸痛、胸部圧迫感 心電図異常、左室機能不全などを生じる臨床的症候群である。 要因:一般に労作時におこる。労作時には、心筋の仕事量を増して必    要な血液を骨格筋などに流すために心筋における酸素の需要度    が高まり、供給が需要に追い付かなくなるとバランスがくずれ    て酸素が不足して胸痛がおこる。 症状:典型的狭心症発作は、胸部圧迫感.絞扼感.灼熱感.重圧感.    胸内苦悶で胸骨裏面に感じることが多いが、一定ではなく、時    に顎、歯、喉、左肩から腕にかけて放散する。持続時間は、1    〜5分のことが多く、10数秒以下や15分以上は稀である。 治療:ニトログリセリンの舌下(OMR劫Hあるいは、静注によっ    て治療する。効果は、1〜5分以内に出現する。 看護のポイント:患者により発作を起こす原因は異なるので、発作の    おこる時間帯やどのような時に発作が起こるのか観察し、発作    の誘因を発見するようつとめる。    痛みや絞扼感などの部位、持続時間、性質、強さ、血圧、脈拍    数、不整脈の有無など中心に観察する。                         4−W