ペーシングフェラー  何らかの原因によるペースメーカーの作動不全である。 〈要因〉  1ジェネレーターが規定どおり発振して生ずるペーシング不全   @心筋の閾値上昇    ペースメーカーは規定どおりに刺激パルスを発振するが、刺激    閾値の上昇の為、心筋が補足しえない場合でペーシングインパ    ルスは無効となる。   Aペーシング出力が小さい場合    心筋の刺激閾値が正常範囲にあっても、それより出力が小さい    場合、ペーシングインパルスは無効である。  2ジェネレーターが規定どおりの発振をしない為に生ずるペーシン   グ不全   @電池消耗    ジェネレーターの電池が消耗した為に出力が小さくなり、規定    どおりのインパルスが出ない場合である。   Aジェネレーターの故障    電池消耗はないが、ジェネレーターの発振機構に故障が生じ、    発振停止 不規則発振 発振減少 固定レート化など規定どお    りのペーシングインパルスの出ない場合である。  3電極異常によるペーシング不全   @電極離断 電極の被覆破損による絶縁不良 電極の離脱移動等    発振機構に異常がなくてもペーシング不全を呈する。 〈治療〉  ペーシング不全の原因検索   1ー@閾値の低い部位への電極入れ替え     A出力の増大   2ー@Aジェネレーター交換   3ー@電極の入れ替え 〈看護〉  1 自覚症状 一般状態の観察  2 ECGモニターのチェック  3 携帯式ペースメーカーの場合   @本体のツマミ類の定期的チェック   A安全対策(電気 磁石類を近付けない)      8ーW