失神発作  完全房室ブロック及び洞房ブロックなどの高度徐脈、あるいは頻拍 性重症不整脈などによって、心拍出量が急激に減少し、脳循環障害が 起こり、失神及びけいれんなどの症状が出現する病態。 〈要因〉  @洞房ブロック、洞停止、高度房室ブロック  A心室性頻拍  B心室細動  C徐拍頻拍症候群  Dペースメーカー作動不全が生じた時 〈治療〉  @徐脈性不整脈の場合は、アトロピンまたはイソプロテレノール、   及びペースメーカー治療が行なわれる。  A頻拍性不整脈の場合は、プロカインアミド、アジマリン、又は   ジギタリス、及びDCショックなどによる治療が行なわれる。 〈看護〉  発作時の救急処置は一過性心停止に対する心肺蘇生法を行うことで  あり、処置は敏速かつ手順よく行なわれなければならない。  @前胸部叩打  A状態観察をすばやく行なう。   意識、心停止・呼吸停止の有無、大血管(頚動脈・股動脈)の、   触診、瞳孔の視診  B軽い発作をしばしば起こしやすい患者には、本人あるいは家族に   応急処置の方法を教え、大きな発作に至らせないようにする。  C発作を起こす危険のある患者には、一人での入浴、外出を避ける   ように指導する。                          8−W