腹水  なんらかの病的状態によって、腹腔内に異常に貯留した液体のこと である。一般に、血 総蛋白量4g/dl、アルブミン2.5g/d lを下まわると、腹水が多く発生する。また、腹水の増加による腎循 環血流の低下等によるna、水の代謝異常も因子となる。  腹水の貯留が1000ml以上になると、他覚的に腹部膨満や波動 が認められるようになる。腹水の貯留は、胸部や腹部臓器を圧迫し、 呼吸困難や食欲低下、排泄障害を引き起こしやすい。 成因@全身性因子:肝硬変、ネフロ−ゼ症候群、栄養障害等   A局所性因子:肝血流の障害、門脈圧の昂進、癌性の腹膜炎、炎    症や癌による腹 内リンパ管の閉塞等