盗汗 1.用語の説明   「寝汗」と言われ、多くは熱の下がる時にみられる。発汗性の高   い夜間に多い。 2.要因   発汗中枢は覚醒時、大脳皮質から幾分抑制を受けている。特に精   神活動の盛んな時はそうである。しかし、睡眠状態に入ると、大   脳皮質の活動が減退し、発汗中枢に対する抑制も除かれる為に起   こる。 3.症状   普通の体温放散の為の発汗と違い、皮膚は冷たく、発汗後に疲労   感が強く、衣類が濡れて不愉快な為、患者は神経過敏となり、睡   眠が妨げられ体力が減退する。 4.治療   原因疾患の治療、抗ヒスタミン剤などを用いる。 5.看護   @皮膚の清潔を保つ    頻繁に汗を拭いて皮膚の保護をはかり、患者に爽快感を与える    病衣の交換もたびたび行なう。口腔内清潔にも留意する。   A不必要なエネルギーの消耗を防ぐ。   B水分の補給を充分にする。ただし、夕食後の水分摂取はひかえ    るようにする。   C消化のよい高蛋白、高カロリー食を与える。   D安楽をはかる。                  2−E