乏尿 無尿  1回尿量が400ュヨネ下を乏尿、100ュヨネ下を無尿という。 機序により、@腎前性(腎血流量の低下、体液量の減少)A腎性(腎 実質の障害による糸球体濾過値の低下)とに分類される 腎後性である尿閉とは区別しなければならない。 〈原因〉  @腎前性:脱水、ショック、有効循環血漿量の減少(浮腫、腹水の   貯留)  A腎性:急性腎不全、慢性腎不全の末期、原発性糸球体疾患 〈鑑別点〉  @腎前性:濃縮尿(尿比重PMOQO以上)尿中Na20mEq/   l以下、利尿薬投与に反応する  A腎性:等張又は低張尿(尿比重PMOPS以下)尿中Na20m   Eq/i以下、利尿薬投与に反応しない。 〈症状〉  @腎前性:体重減少 血圧下降 冷汗 チアノーゼ 疲労感  A腎性:浮腫 体重増加 口渇 食欲不振 吐気 頭痛 〈治療〉  腎前性:補液 薬物療法  A腎性:内科的保存療法 食事療法 薬物療法 血液透析 〈看護のポイント〉  @体重測定(同一条件下で行う)  A安静の保持と保温  Binとoutのバランスチェック  C浮腫の有無の観察とケアー  D尿量、比重、性状(テステープチェックも含む)の測定 最終排   尿時間、又は尿量減少時間の把握をし、場合によっては、時間尿   量チェックを行う  Eバイタルサイン、意識状態等全身状態のチェック  F食事、水分制限の指導(腎性の場合はNa Kの制限に注意)  G排便の調整                     7−W