掻痒感  皮膚の不快な感覚の一種で、かゆみ、チクチクする感じなどの痛み とは異なる自発的に生ずる皮膚・粘膜の感じ。 原因:P)物理的刺激、化学的刺激、心理的刺激により引き起こされ      る    Q)皮疹に伴って生じる症候性掻ようと外見上皮疹はなく、か      ゆみを覚える皮膚掻よう症がある。      症候性掻よう…湿疹・皮膚炎・薬疹・寄生虫・虫さされ等      皮膚掻よう症…肝疾患・糖尿病・腎不全・神経症・老人性 治療:源疾患の治療    局所療法…膏薬療法    全身療法…薬物療法(抗ノサセホロ剤・副腎皮質サチルー剤         消炎鎮痛剤) 看護のポイント    1)掻破の予防:爪を短くする。手袋。患部の保護。    2)原因の除去:アレルギ−源の除去。刺激物を避ける。    3)皮膚の清潔:二次感染予防とかゆみを誘発させない為に大      切。又、かゆみを和らげる目的で、重曹清拭、メント−ル      清拭、アルコ−ル清拭、ヒビテン清拭、硼酸清拭も効果的      である。ただし、皮膚に状態に合わせて使用する。    4)被服の調整:化学繊維を避けて清潔で吸湿性の良い物を選      ぶ。体温の上昇を防ぐ為、厚着を避ける。    5)環境:温度・湿度の調整。寝具の調整。    6)冷あん法:局所の冷却    7)軟膏塗布    8)精神面への援助:気分転換。睡眠の援助。