気胸  肺の表面に穴が開いて、胸腔内に空気が漏出し胸腔内圧が上昇する ことにより、肺の容積が減少する状態である。 <要因>  @外傷による胸膜・肺実質の損傷  A胸膜下に生じた気腫性嚢胞の破裂  B肺結核の空洞の穿孔など <症状>  胸部圧迫感・呼吸困難・胸痛 <治療>  @胸腔ドレナージによる排気  A空洞(嚢胞)切除術  B安静 <看護のポイント>  @胸腔ドレーンの管理:機械の作動状況の観察、ドレーンの固定、             ミルキング、排液の性状と量の観察、エア             リークの程度とその変化の観察、皮下気腫             の有無の観察、ドレーン挿入部の観察など  A肺の再膨張への援助:呼吸しやすい体位の調整、腹式深呼吸、痰              喀出の援助、酸素吸入など  B疼痛緩和への援助  C日常生活の援助:保清、排泄、環境整備など                             5−E