チェ−ンスト−クス呼吸 定義:1800年代にJhon−CheneとWiliam−Sto    kesが記載した異常呼吸で無呼吸または、著明な減弱呼吸が    5秒ないし30秒あり、次の深さと数とが次第に増大して過剰    換気の状態に達するとともに、今度は深さと数とが減少しはじ    め、ついに無呼吸の状態に戻り、これを反復するものである。 病態生理:さまざまな原因により呼吸中枢感受性が低下している時に    出現する。呼吸が減弱しPaCoQが上昇し、呼吸中枢はこれ    に刺激されて呼吸運動を起こすが、その結果PaOQが上昇し    PaCoQが低下すると呼吸刺激がなくなり呼吸運動が弱まる    これの反復ある。この時、呼吸の深さとPaCoQ、SaOQ @@@との間に数十秒のずれがみられるのは、肺〜脳間循環時間の延    長があるためとされている。 病因:脳卒中、脳腫瘍、脳外傷、尿毒症、心不全、睡眠剤、麻薬服用    時、脳の発育途上の乳児の睡眠中に見られる。 治療:異常呼吸を来した原疾患を、まず把握し治療を要すか要さない    かを鑑別する。PaCoQは正常ないし低値を示すことが多い    ので、治療の主体はOQの補給により中枢の感受性を高めるか    CoQを加えてやるかである。 看護のポイント:臨終時の異常呼吸であるので、総合的な看護が必要  1.呼吸状態の観察  2.一般状態の観察    意識レベル、消化管症状、循環器症状、出血の有無、全身状態  3.酸素吸入、呼吸中枢刺激症状や循環器症状改善用剤等の救急薬    の準備、気道確保や呼吸補助器が直ちに使用できるよう準備  4.治療を要さない場合は、回復の見込みのない呼吸であるので患    者だけでなく、家族への配慮が大切  @[末期看護]口腔・気道が乾燥しないように口腔清潔と湿潤。         心身の苦痛を除去し、心の慰安を図る。         家族に状況を説明し、不安の除去に努め終末期の看         とりができるよう支える。                           4−E