初等中等教育におけるコンピュータ等情報機器の整備は,近年,著しく進んできて いるが,その整備を一層促進する必要がある。その際,マルチメディアの発展に配慮 するとともに,情報機器等の利用の目的・方法や設置場所,整備方法等に係る各学校, 地域の方針を踏まえて,コンピュータ等の情報機器を適切かつ計画的に導入すること が求められる。 また,コンピュータのヒューマン・インターフェースや機能等については,児童生 徒にとって利用しやすく,学習意欲の喚起,持続,発展につながりやすいもの,学校 や教員が目指す多様な教育内容・方法に合致したものなどの開発や選定,導入を今後 一層促進していくことが望まれる。 さらに,高度情報通信基盤の整備動向や通信型のマルチメディアの活用形態の広が りを見通しつつ,各学校や地域の実情に応じて校内LAN,地域の学校間等の情報通 信ネットワークの充実を図っていくとともに,高度情報通信ネットワークを利用した 遠隔地との相互交流による教育のモデル開発を推進していく必要がある。特に,へき 地教育,特殊教育等の分野,さらには,高度な教員研修の機会の充実等については, 高度情報通信設備の活用により,大きな効果を得ることが期待され,先導的,積極的 な取組が必要である。併せて,既存の通信回線を活用した学習などの開発・普及を地 域の実情に応じて進めることも有意義である。 また,各学校における実践の積み重ねを教育上の地域ネットワーク交流システムの 形成に結びつけていくなどの機能を充実する観点から,地域の視聴覚センター,情報 教育センター等の体制や仕組みの充実が図られることが期待される。 施設整備に当たっては,本格的なマルチメディア時代の到来に備え,児童生徒の教 育の場である小学校,中学校にマルチメディア機器を備えた特別教室群をマルチメデ ィア・ゾーンとして整備することにより,学校施設の高機能化を図り,教育内容・方 法の多様化に対応するとともに,併せて,これらの施設を地域住民の身近な生涯学習 の拠点として整備していくことが望まれている。また,各種情報化への対応として教 室間を校内LANで結び,さらに,校内のマルチメディア・ゾーンと博物館,図書館 などの社会教育施設等の間を情報通信ネットワークで結ぶことなどにより,地域ネッ トワークを整備充実していくことが必要である。 なお,施設環境の面では,コンピュータ等の情報機器の幅広い利用のための環境作 りに向け,機器の配置・配列や利用条件の一層の工夫・改善に努める必要がある。そ の際,空調や照明等についても適切なものとなるよう留意する必要がある。