臨床研修の在り方について、本部会の前身である医師研修審議会から、プライマリ ・ケアの基本的知識及び技能を修得できる研修の必要性及び方策が示され、さらに平 成元年には、本部会として全ての研修医が達成すべき卒後臨床研修目標を設定した。 次いで平成4年6月には、卒後臨床研修目標を達成できる「研修プログラム」による 臨床研修への移行及び研修施設群の導入を提言する意見が本部会から出され、それに 基づき平成6年度から「研修プログラム」による研修を推進しているところである。  このような中で、臨床研修制度を努力規定から義務化することについての報告、要 望が、平成6年2月に日本学術会議地域医学研究連絡委員会から、また、平成6年5 月には臨床研修研究会から出されたことを契機として、本部会として21世紀の高齢 社会に対応した臨床研修制度改善の基本的な考え方及びこれに伴う課題等を中間的に とりまとめた。