6.病院情報システムの評価  これは標準化と直接関係することではないが、ソフト有償化と平行して取り組まね ばならない課題である。病院情報システムは、大学病院の合理化促進経費として配分 された予算で運用されているのであるから、これによって大学病院の機能がどのよう に改善されたかという自己評価を行わねばならない。その結果によって次の予算が決 定されるのが筋であろう。とくにソフトの有償化が実施されれば、ソフトの価格とそ のソフトによってもたらされた結果の価値との比較検討が必要である。  病院の機能は多面的で、これを評価するための標準的な尺度も確立されていないが、 本委員会では、1)患者サービス面の改善、2)職員労務内容の改善、3)病院経営 管理面での改善、4)診療・教育・研究面での効果、の4つの観点から病院情報シス テムの評価を行うのが適当ではないかという意見が出ている。それぞれについてどの ような方法で評価するかについては、それぞれの大学病院で独自に検討していただき、 将来は標準的な評価方法を本委員会で検討してもよいと考えている。