レベル3.出力帳表(病院管理帳表)の標準化 (1)出力帳表(病院管理帳表)の現状及び問題点  病院管理用の帳表は、院内の各業務用資料から報告資料(定型・非定型)まで多種 に及ぶが、同種の資料であっても出力様式は各大学により異なり、各大学の運用及び 処理に合わせたものとなっている。  帳表の作成方法は、ジャーナルより作成する場合、医事DBより作成する場合、統 計ファイルより作成する場合などがあり、基本的統計は統計ファイルより作成が可能 である場合が多いが、各大学によりシステムが異なるため処理内容も違い、統一がと れていない。  一般的に、システムを構築する際に管理用統計についての計画的配慮がされておら ず、後になって担当部署が必要に迫られて処理をやり繰りすることが多く、効率的な 処理及びタイムリーな情報把握ができていないのが実情である。  また、管理帳表のとり扱いについての院内のルールが明確でない場合が多く、対外 的担当窓口もまちまちのため、情報の一貫性についても問題がある。 (2)病院管理帳表の標準化について  上記のごとき問題点はあるが、大学病院相互の比較や全国集計を容易にするという こと、ソフト開発経費の効率化を図るということ、の二つの目的から、可能なかぎり 標準化を実施すべきであり、以下の方針で病院管理帳表(出力)の標準化を進めるこ とを提案したい。 1)国立大学病院資料(文部省高等教育局医学教育課編)を基礎とし、標準化を進め   るべき基本的帳表類を設定する。 2)上記1)と併せ、当面、基本的な月報・年報等の帳表の標準化を進展させる。 3)このほか、各大学独自の帳表についても可能な限り上記1).2).の趣旨に沿った標   準化を進めることとする。