レベル2.マスターテーブルの標準化  病院情報システムで使われているマスターテーブルは大小合わせると70−90に 達し、代表的なものだけでも表1に示す通りである。これらのマスターテーブルの多 くは病院毎に異なるため登録に多大の時間を要している。しかし、多くのマスターテ ーブルは統一化が可能とみなされるので、統一が実現できて磁気媒体で提供されれば これを各メーカーのシステムに適用することは容易である。  表の★印は、現在、厚生省と医師会が中心になって結成した「レセプト電算処理基 本マスター懇談会」で平成5年度内完成を目標に標準化作業が進められているもので 本委員会はその成果に期待したい。残りのものについては、国立大学病院がリーダー シップを発揮して進めてゆくことが使命だと考えられるので、優先順位や作業組織・ 作業手順について本委員会で引き続き検討したい。 表1 マスターテーブルの概要と標準化対象候補 区  分 マスターテーブル名 患 者 属 性  住所、職業、生活習慣  保険記号・番号 病  歴  病名、部位、修飾語(急性度等)  専門分野別診断(IRD,SNOMED等)  特異体質 診 療 行 為  投薬注射用法、同手技 ★処置 ★手術 ★麻酔 ★検査 ★画像診断その他 看 護 関 係  患者状態(ADL)  看護計画 薬 剤 関 係 ★医薬品、薬効  副作用等補足情報 医療材料 関係  特定器材  医療器械・器具 検 査 関 係  検体(材料)  採取管 食事 その他  食種、献立  食品 病 院 組 織  部署(病棟、科、その他部門)  職員(職種、職務、職制) 財 務 関 係  勘定課目  予算費目  業者(メーカ、問屋、その他)