●●●　治療薬剤FPB：MP NP　バルビツール酸誘導体 【一般名（商）】DJ　フェノバルビタール（フェノバール，フェノバールエリキシル， ワコビタール） 〈同効薬（商）〉プリミドン 【用法・用量】 DJ　規格：フェノバール　錠 30mg/g　散 100mg/g　注 100mg/1mlA 　　　　　　　　　　　　エリキシル 4mg/ml 　　　　　ワコビタール　坐 30mg，50mg 　　内：１日30〜200mg，分1〜4 　　注：１回50〜200mg，１日1〜2回皮下又は筋注 　 坐：小児１日4〜7mg/kg 　　極量：１回0.25g，１日0.5g 【作用機序】 DJ　@経口吸収され過度の鎮静作用を起こさない量で抗痙攣作用を示す NP　@電撃およびペンテトラゾール痙攣の閾値上昇 　　AＮａ，Ｃａイオンの神経細胞への流入を防ぐ 　　BＧＡＢＡニューロン（抑制性）の機能亢進 【服薬指導】 DJ　@車・危険な作業禁止 UD　@併用注意薬多い→【相互作用参照】→UD参照 UD　A２〜３週間用いて有効でない時増量すると依存性になりやすい勝手に増減しない こと CD　@アルカリ性果汁避ける（pＨ大で排泄増大） 【投与時・剤形変更時の注意】 DJ　@急な減薬不可 　　A有機溶剤含有製剤，注射局所に壊死（注射は緊急時のみ） 　　B用量厳守（依存性） 　　C急な減薬不可（禁断症状が現れることがある） 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD　@できるだけ早く服用又は抜く 　　A過量時の症状→錯乱，嗜眠，呼吸困難，異常な眼球運動，脱力感 【副作用と処置】 DJ　@中止：過敏症 　A中止：Stevens-Johnson 症候群，Ｌｙｅｌｌ症候群 　　B中止：依存性　→用量を超えないこと 　　C減薬：血液（巨赤芽球性貧血，低カルシウム血症）→減薬 　　Dその他：腎臓，精神神経系，循環器系，消化器 　　E減薬：骨・歯（連用でクル病，骨軟化症，歯牙の形成不全） 　　　　　　→減薬，ビタミンＤ投与 　　Fその他：ヘマトポルフィリン尿，流涎 【禁忌】 DJ　バルビツール剤過敏，妊婦 【相互作用】 DJ　@本剤↑：他剤↑：飲酒，中枢神経抑制剤，三環系抗うつ剤，ＭＡＯ阻害剤，ジス ルフィラム，抗ヒスタミン剤，チアジド系降圧利尿剤→減薬 　　Aその他：クマリン系抗凝血剤に影響あり→ＰＴＴ測定　凝血剤調整 　　B併用注意：アセタゾラミドと併用するとクル病，骨軟化症が現れやすい 【注意すべき臨床検査】 DJ　@肝機能検査　腎機能，血液検査 　　A血清アルカリフォスファターゼ値の上昇，血清カルシウム・無機リンの低下は骨 ・歯の副作用と関連 【体内薬物動態】 GG　Ｆ：100　　　　 　　（％），血漿中結合：51　（％）↓新生児 　　ＣＬ：0.062（ml/min/kg）↑妊娠・小児，Ｖd：0.54（liters/kg） 　　ｔ1/2：99（hr）↑肝硬変・老人　↓小児， 　　有効血中濃度：10〜25　（μg/ml） 　　population parameters： 【メモ】 【参考文献】