●●● 治療薬剤D:MP Ca拮抗薬   【一般名(商)】DJ 塩酸ベラパミル(DI ワソラン錠) 【用法・用量】 DJ 規格:錠 40mg 注 5mg/2mlA   1回40〜80mg,1日3回(増減)   極量1回120mg,1日360mg 【作用機序】 NP @活動電位の発生に伴う遅いCaチャンネルを通過して細胞内に流入するCaを阻 止する   Aすべての血管平滑筋の弛緩を引き起こす   B後負荷の減少,抗スパズム効果 【服薬指導】 UD @症状が改善し,胸痛の徴候を感じなくなっても,医師の指示通りに用いること  急に中止しないこと   A医師の指示がない場合は,食前1時間あるいは食後2時間に服用すること   B横臥や座位の状態から立ち上がるとき,めまい,ふらつき,失神が起こることが あるが,ゆっくり立ち上がれば防げる   C飲酒は重篤な血圧降下を引き起こすことがあるので,飲む前に医師の診察を受け る   D服用後に頭痛が起こることがあるが,一時的なものである   E服用している間,定期的に脈拍を検査すること 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 CD 苦味を有する 遮光 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD 飲み忘れたときはできる限り早く服用すること 次回服用まで2時間以内のときは ,忘れた分は抜き通常の服用法にもどる 2回分服用してはいけない 【副作用と処置】 DJ @中止:徐脈,房室伝導時間の延長(定期的に心電図検査を行う)       発疹等の過敏症状   Cその他:循環器(頭痛,めまい,徐脈),消化器(悪心,嘔吐,食欲不振,便秘 ),肝臓,内分泌 【禁忌】 DJ @2度以上の房室ブロック,洞房ブロックのある患者   A重篤なうっ血性心不全のある患者   B妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 【相互作用】 DJ A本剤↓:リファンピシン   B他剤↑:血圧降下剤(β遮断剤,ラウオルフィア製剤)         →心機能を低下させ,徐脈が現れる        抗不整脈剤(キニジン,プロカインアミド,リドカイン)        →心室細動をおこす        低カリウム血症をおこすおそれのある薬剤(利尿剤) →心室細動をおこす ジゴキシン,カルバマゼピン→血中濃度が上昇 【佐薬】 MP 記載なし 【注意すべき臨床検査】 DJ GOT,GPT 【臨床検査値への影響】 DJ GOT,GPTの上昇 【体内薬物動態】 GG F(経口):19±12   (%),血漿中結合:90±2   (%)   CL:11.8±5.0 (ml/min/kg),Vd:4.0±0.9 (liters/kg)   t1/2:4.8±2.4     (hr),有効血中濃度:100 (ng/ml)   population parameters: 【メモ】 【参考文献】