●●● 治療薬剤P:線維素溶解酵素剤 【一般名(商)】DJ ウロキナーゼ 【用法・用量】 DJ 規格:120国際単位(I.U.)/瓶(眼科用) 6万I.U./瓶      12万I.U./瓶(PTCR用) 24万I.U./瓶   @脳血栓症     1日1回6万I.U.を約7日間,静注または点滴静注   A末梢動・静脈閉塞症     初期1日量6万〜24万I.U.,以後は漸減し約7日間,静注または点滴静注   B急性心筋梗塞における冠動脈血栓の溶解    A.冠状動脈内に注入      48万〜96万I.U.を2.4万I.U./4ml/分で注入    B.静注      96万I.U.を約30分で静注 【作用機序】 DJ プラスミノゲンとフィブリノゲンは血中に共存し,血液が凝固してフィブリンがで きる際にプラスミノゲンはフィブリン塊中にとりこまれる.ウロキナーゼは,この プラスミノゲンに作用して,プラスミンに転化し血栓を溶解する. 【服薬指導】 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 DJ 出血性脳梗塞があらわれることがあるので,CTによる観察を十分に行い,脳塞栓 のおそれがある場合及び出血の危険性のある場合は投与を避ける. 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 【副作用と処置】 DJ @中止:ショック→発汗 脈拍の異常 呼吸困難   A中止:出血傾向   B中止:過敏症   Cその他:肝機能検査値の異常 胃腸→悪心,嘔気,嘔吐,食欲不振発熱,悪寒, 頭痛,倦怠感 【禁忌】 DJ @出血処置が困難な患者:頭蓋内出血,喀血等   A重篤な意識障害を伴う患者 【相互作用】 【佐薬(理由)】 【注意すべき臨床検査】DJ 血液検査(出血時間,プロトロンビン時間) 【臨床検査値への影響】DJ GOT,GPTの上昇等 【体内薬物動態】   F:          (%),血漿中結合:      (%)   CL:     (ml/min/kg),Vd:     (liters/kg)   t1/2:        (hr),有効血中濃度:   (μg/ml)   population parameters: 【メモ】 DJ 〈警告〉   重篤な出血性脳梗塞の発現が報告されている.出血性脳梗塞を起こしやすい脳梗塞 の患者に投与することのないよう,脳血栓の患者であることを十分確認すること. 【参考文献】