●●● 治療薬剤C:MP 鉱質コルチコイド:フルドロコルチゾン 【一般名(商)】DJ 酢酸フルドロコルチゾン(DI フロリネフ) 【用法・用量】 DJ 規格:錠 0.1mg   1日0.02〜0.1mg 分2〜3   原則として新生児では1日0.025mg  1才児未満では1日0.05mgをこえない UD 1日 0.1mg    一過性の高血圧が生じた時は,1日0.05mg   小児:1日0.05〜0.1mg 【作用機序】 MP @アジソン病における鉱質コルチコイドの補充   A選択的低アルドステロン症における鉱質コルチコイドの補充 【服薬指導】 DJ @食塩摂取量に注意すること. 【投与時・剤形変更時の注意(理由)】 DJ @維持量を決定するまでは血圧は頻回(1日1回以上)に,血清電解質は必要に応 じて測定し,投与量を適宜増減する.   A本剤投与により,高血圧,高ナトリウム血症,低カリウム血症,浮腫等が現れる ので注意すること.   B遮光保存. UD @適切な糖質コルチコイド療法とともに投与すること.   A常用量では糖質コルチコイドの薬理活性や有害作用はない. 【飲み忘れや過量投与後の処置法と注意】 UD @飲み忘れた時できる限り服用する.次回服用時間に近い時は,服用しない. 2回分服用しないこと. 【副作用と処置】 DJ @その他:体液・電解質,感染症,内分泌系,消化器,精神神経系筋・骨格系,脂 肪・タンパク質代謝,眼,血液,皮膚,過敏症等→DJ参照 UD @要診:全身性の過敏症,関節痛,うっ血性心不全,浮腫,頭痛,高血圧,低カリ ウム血症,急性突発性の多発性神経炎 【禁 忌】 DJ @本剤過敏 【相互作用】 DJ @本剤↓:バルビツール酸誘導体,フェニトイン(本剤の代謝促進)   A他剤↑:サリチル酸誘導体(併用時本剤を減量すると,血清サリチル酸濃度が増 加しサリチル酸中毒を起こす)   B他剤↓:抗凝血剤,経口糖尿病用剤   C他剤↑:カリウム保持性利尿剤を除く利尿剤(併用により低カリウム血症があら われる)   D副腎皮質ホルモン投与中の患者にワクチン(種痘等)を接種して神経障害,抗体 反応の欠如が起きたという報告がある. 【佐 薬】 【注意すべき臨床検査】 DJ @定期的な眼圧検査   A長期投与の場合:血圧,血清電解質濃度の定期的な測定 【臨床検査値への影響】 【体内薬物動態】   F: (%),血漿中結合:高い (%)→UD   CL: (ml/min/kg),Vd: (liters/kg)   t1/2:3.5(hr)以上(血漿中)→IF,   有効血中濃度: (μg/ml)   population parameters: 【メ モ】 DJ @妊婦・授乳婦:類似化合物である糖質コルチコイド(コートリル錠)参照   A小児:小児の発育抑制が現れることがある. 長期投与した場合,頭蓋内圧亢進症状が現れることがある. 【参考文献】